ペットのいる生活×ガス

【獣医師&保育士に聞く】子供がいる家庭でペットを飼う際の心得は?

 動物と触れ合うことは情操教育に良いといわれています。「我が子にペットがいる暮らしを経験させたい」と考えたり、子どもから「ペットを飼いたい」とせがまれたりした経験がある人も多いのではないでしょうか。

 この記事では、獣医師さんが教える家族として犬や猫などのペットを迎え入れる際の心得や、保育士さん視点でのペットが子どもにもたらす影響について解説します。ペットと家族が快適に過ごすためのヒントをお届けしますので、ペットを迎え入れる際の参考にしてください。

1.獣医師さん解説! ペットを飼う前に考えておきたいこと

 初めてペットを飼う上で気になるのは、犬種や猫種ごとの特徴や注意点です。犬と猫を専門で診察している筑紫野市の「うおずみ動物病院」獣医師・魚住賢司先生は「犬は毎日の散歩やこまめな世話が必要なため、ライフスタイルに照らし合わせて犬種や猫種を検討することをおすすめします」と話します。

 ペットを飼うことは情操教育に良いとされてはいるものの、何より「命」を育てるという責任が伴います。餌代に加え、予防接種や急なケガ、病気に伴う出費もかかります。

 また、ペットが安全に暮らす上ではしつけも欠かせません。「うおずみ動物病院」では病院専属のドッグトレーナーによる犬の学びの教室も開催していますが、このようにプロの手を借りることを検討するのも良いでしょう。

子どもとペットが楽しく暮らすために

 初めてペットを迎え入れる際には、飼う予定の犬種や猫種の特徴や生活リズムを家族全員で理解しておきましょう。また、魚住先生は「動物も人間もアレルギーで苦しまないよう、家の中は清潔にしておくことも大切です」と話します。特に小さな子どもがいる場合、ペットと寝室を分けることで、アレルギーや事故を防ぐ一助になります。

 何よりお互いが楽しく暮らすためには日々のスキンシップが欠かせません。「子どもが心配だから」といつも親がやるのではなく、散歩や餌やりなどに子どもにも積極的に参加してもらうとペットとの距離がぐっと縮まりそうです。

気をつけたいペットへのケア

 ペットがゆっくりと落ち着けるスペースを確保してあげたり、トイレの環境を整えたりと、ペット自身が「この家で暮らせて幸せ」と思える環境づくりを心がけましょう。「仕事や学校などでペットに留守番をさせることが多い場合は、ストレスが溜まっていないかこまめにチェックしてあげてください。また、どんなに忙しくてもストレス発散のため散歩やスキンシップの時間はとってあげましょう」(魚住先生)

2.保育士さん解説! ペットが子どもに与える影響とは?

 子どもとペットが一緒に暮らすと、どんな変化が考えられるのでしょうか。福岡県筑紫野市にある認可小規模保育園「のどか保育園」を運営し、乳幼児の発達に関する研究を続ける岡田直美園長にくわしく聞きました。「のどか保育園」は普段から子どもたち一人ひとりの育ちに寄り添い、科学的根拠に基づいた教育・活動を大切にしています。

筑紫ガスが設置運営する複合施設「nodoca」の一角にある「のどか保育園」

ペットとの暮らしにはどんなメリットが?

 「核家族が進んだ現代、親と子ども以外の存在(=ペット)が家族間に大きな変化をもたらす可能性は高いと思います」と岡田園長。特に3歳を過ぎた子どもの多くは、ペットを「家族として守るべき存在」として認識できるため、優しさや思いやりが育つ傾向にあるそうです。

 「家族としてペットと生活を共にすることで、命の大切さや尊さを感じることにもつながる」と岡田園長は続けます。ただし、乳幼児期はケガやアレルギーのリスクが高いため、子どもが小さいうちにペットを迎え入れる際には細心の注意を払いましょう。

ペットとの暮らしが子どもの経験値を高める

 「人は経験から物事を考える力を獲得するもの」(岡田園長)であり、ペットと暮らすことによって子ども自身の成長にも良い効果をもたらす可能性も。小さいうちは見通しを立てて行動する思考はまだまだ難しいですが、ペットが身近にいると「いきなり目の前に手を差し出すと噛まれる」「走って追いかけると転んでしまう」など、リアルな体験を通じて、どんなことが起こるか予測することを学べます。また、ペットと関わり合いの中で生じる小さなリスクや経験が糧となり、危機回避能力を身につけることにもつながります。

3.子どもとペットにとって快適な環境とは?

床全面にガス温水式床暖房を設置している「のどか保育園」

足元から温めることのメリット

 では、ペットと子どもが暮らす環境は、どのようなものが良いのでしょうか。一つの例として、岡田園長は「体を温めること」の大切さについて教えてくれました。

 のどか保育園では、子どもたちは園内では年中裸足で過ごします。足裏でしっかり刺激を感じて踏みしめることは体幹・筋力などの発達にも良い影響があるとされているからです。

 「とはいえ、冷えは万病の元。子どもたちには冬でも裸足でも過ごしやすいよう、ガス温水式の床暖房を完備しています。やわらかい暖かさで、寝付きが良い子どもが増え、冬場は鼻水を垂らす子どもが少なくなった印象を受けますね」と岡田園長。陽だまりのような暖かさをつくれるガス温水式床暖房なら、ハイハイする乳児にも安心です。

 足を温める良さは、動物についてもいえること。特に、室内で育つ犬や猫にとって、適度な暖かさは非常に重要です。寒さが原因で運動量が減る事態を招く可能性も低くなるでしょう。また、床暖房は暖房器具とは違って気流が発生しないため、ハウスダストなどが舞いにくく、ペットと暮らす上では衛生面の観点からも導入を検討したいところです。

4.「ガス温水式床暖房」なら子どもにもペットにも優しい

ぽかぽか暖かい床に寝そべって遊ぶ「のどか保育園」の子どもたち

 個体差はありますが、寒さが苦手な犬や猫は意外と多いもの。ただし、大人にとって快適と感じる気温はペットにとっては暑すぎると感じることもあるため、過剰に部屋を暖めすぎるのは好ましくありません。また、エアコンなどの暖房器具は乾燥を招く可能性があるため注意が必要です。

足元から部屋全体までじんわり暖かいガス温水式床暖房

       画像提供:リンナイ株式会社

 そこでおすすめしたいのが、温水を使って足元からじんわりと暖めるリンナイの「ガス温水式床暖房」。熱源機で温めた温水を床下に張り巡らせたパイプやマット内に流すことで床全体を暖めます。暖められた床の熱が壁・天井に伝わり、足元の冷えに効果的なだけでなく、むらなく部屋全体を温めてくれます。さらに、温水は約40℃の低温水なので低温やけどの心配が軽減され、温風も出ないため乾燥しにくく肌や喉にも優しいというメリットもあります。
 コスト面においても、立ち上がりが速く余熱でも温かさが持続する上に、温水は循環して使用するため、ランニングコストを比較的抑えることができます。

 空気の汚れや嫌なニオイもなく、アレルギーや喘息のリスクも下げられたらうれしいですよね。やけどや火事の心配もないため、活発な子どもやペットがいる家庭にぴったりです。「ガス温水式床暖房」は筑紫ガスのショールーム「nodoca」で体感できますので、ぜひ一度お試しください。





記事の取材協力先プロフィール

うおずみ動物病院
院長・獣医師 魚住 賢司さん

筑紫野市出身。青森県の大学を卒業後、九州に戻り、地元のペットや飼い主さんをもっと笑顔にしたいという志を掲げて開業。プライベートではご家族と犬2頭&猫1匹と暮らす毎日。

うおずみ動物病院
犬猫の診療を専門とし、獣医師3名、看護師のほかドッグトレーナーが常駐。犬の学びの教室やこれからペットを飼う方に向けた相談会も積極的に開催し、地域のペットや飼い主さん家族がより豊かな生活を送れるよう寄り添っています。
2025年2月14に病院を移転拡大。最新の医療機材やペットホテルを完備し、犬・猫別々の診療室を設けるなど、これまで以上に安心して受診できる環境と充実した治療を提供しています。

住所:福岡県筑紫野市二日市中央3-3-17
HP:https://uozumi.co.jp/



記事の取材協力先プロフィール

のどか保育園
園長 岡田直美さん

「のどか保育園」「紬木保育園」園長。保育士資格、幼稚園教諭2種免許を保有し、保育園や幼稚園、認可外保育士などの経験を経て2017年に保育所運営を受託する株式会社紬を創業。日本モンテッソーリ協会のモンテッソーリ教師ディプロマを所持。保育園運営の傍ら2021年から2023年まで大学院に通い、乳幼児を対象とした数概念について研究し修士課程を修了した。

のどか保育園
筑紫ガスが設置した筑紫野市認可の小規模保育園。「STEAM教育」など、子どもの五感を育み未来を担う子どもたちの生きる力を育てるため科学的根拠に基づいた教育に力を入れています。
両親や祖父母など子育てに関わる方々をサポートする「かかりつけ相談機関 mamaサポート そらまめ」も設置し、在園児に関わらず地域の子育てを応援。保育士はもちろん、歯科衛生士や管理栄養士など、専門知識を持ったスタッフが対応します。

住所:福岡県筑紫野市二日市中央2-10-15
HP:https://www.nodoca-hoikuen.chikushi-gas.co.jp/