コーヒー好きの裾野を広げファンを増やしていきたい

Morrow珈琲 三宅 淳司(あつし)さん

今回のインタビュー

三宅 淳司さん

福岡県小郡市出身。大学卒業後、卸売業界で9年間勤務、大手全国チェーンの本部を担当。自家焙煎珈琲専門店での衝撃的な出会いをきっかけに仕事を辞し、焙煎の道へ。2015年に焙煎士として独立、2017年小郡市に「Morrow珈琲」を開業。店名には「珈琲で今日を豊かにし、明日への希望を届けたい」という思いを込めた。現在は小郡本店と「Little Morrow」(筑後市)の2店舗を展開し、珈琲の魅力を全国へ発信中。

人生を変えたコーヒーとの出会い

 今年創業10年を迎える「Morrow珈琲」は、店舗販売の他にも、小郡市の返礼品として、ふるさと納税サイトの珈琲豆部門で3年連続上位にランクインするなど好評を博しています。

 今でこそコーヒー愛を語る私ですが、実は前職の頃はコーヒーが飲めませんでした。

 そんな私が、コーヒー機器総合メーカーに転職した先輩に自家焙煎の店に連れて行ってもらったところ、これまでの意識を覆すようなコーヒーとの衝撃の出会いがあったんです。

 「コーヒーって、こんなにおいしいものだったんだ!」

200℃に達した焙煎後の豆を一気に20℃まで冷却し、味を保つ

焙煎への情熱と修行、脱サラそして独立へ

 すっかりコーヒーに魅せられた私は、その後会社勤めの傍ら中古の焙煎機を購入し、コーヒー豆を焙煎しては知り合いに配るようになりました。「おいしいね」という周囲の言葉に背中を押され、脱サラを決意、コーヒーのおいしさを教えてくれた自家焙煎の店で修業しました。かつての私のように、〝きっとまだ、おいしいコーヒーに出会えていない人がいるはず〟との思いから、豆の個性を生かしながら、誰もが飲みやすいコーヒーを届けたいと独立しました。

 創業当初はパン屋さんの店先をお借りし、試飲で知名度を高めるなど地道な努力を重ねました。ゼロからイチを生み出すことは本当に大変なことですが、好きな事なのでそれも楽しめました。妻をはじめとする家族や共感してくれる方々、スタッフたちの支えもあって今日に至っています。

豊富な豆のラインナップと人気ブレンド

 店には常時25種類以上の豆を用意しています。ブラジルとコロンビアをベースにマイルドな風味が特徴の「Morrowブレンド」、ナッツやチョコレートのような香りと甘味のある「アロマショコラ」が特に人気です。豆の種類や焙煎によって、世界を巡るように幅広い味を楽しめる奥深いコーヒーの世界。「ブラックで飲めるようになった」「飲めなかったコーヒーをおいしく飲めるようになった」などの声をいただくと、コーヒー好きの裾野が広がっていることを実感し、手応えを感じます。

 事業主になったことで、会社員時代には考えてもみなかった周辺の事業所や地域のことにも目を向けるようになりました。小郡市観光協会の副会長を務めている今は、地域の皆さんと協力しながらイベントなどを行い、地域・近隣エリアがより元気になっていくことに力を入れていきたいと思います。

常時25種類以上の豆が並ぶ店頭。特に人気の季節商品も登場するので、マメに要チェック!

美味しいハンドドリップコーヒーの淹れ方

1人分10g(目安)の新鮮な豆を用意し、直前に豆を挽く。一度沸騰させたお湯を80〜90℃程度に冷ましておく

挽いた豆にお湯を少し注いで蒸らす

低いところから“の”の字を書くように丁寧に湯を注ぐ

お湯が完全に落ちる前にドリッパーを外す
※最後まで落とすと余計な雑みが混ざるので注意

Morrow珈琲(本店)

住/福岡県小郡市横隈1664-10
☎/0942-65-7238
FAX/0942-48-0803
営/11:00~17:00

おいしく淹れるための機器も充実
閑静なエリアで特別なひと時を
眺望が楽しめる2階席
居心地の良さについ話が弾む