歩けば見えてくる!まちの魅力と人の温もり

NPO法人 歩かんね太宰府

今回のインタビュー

NPO法人 歩かんね太宰府

太宰府を拠点に活動するボランティアガイド団体。2007年5月有志により発足し2009年に法人化。現在は正会員24名、賛助会員4名で構成。太宰府の魅力をより多くの人に伝えることを目的に、歴史・文化・自然をテーマにしたガイド付きまち歩きを開催。
毎年、春と秋にあわせて30以上のコースを設定し、毎年約350人ほど、これまでにのべ14,000人以上が参加

千年の空気を感じながら歩く

私たち「NPO法人 歩かんね太宰府」は、まち歩き観光のはしり「長崎さるく博」(2006年開催)に触発され、その翌年に発足しました。

 太宰府には多くの魅力的な見どころがありますが、天満宮ばかりに注目が集まり、他の史跡が見過ごされているのはもったいないと感じていました。特に、古代日本の国家体制の整備や外交・文化の中心地として重要な役割を担った大宰府政庁跡が見逃されていたため、そこを初回コースとしたまち歩きを企画しました。

 「まあ 歩いてみんしゃい」「解説ば聞いてみんね」と気軽に声をかけるような気持ちで、団体名を「歩かんね太宰府」とし、2009年には法人化しました。参加者から〝太宰府を歩くと空気が違う〟や〝爽やかな風が吹いている。人も温かい〟などの感想をいただいたことから、「気持ちよかやん、風も人も」をモットーに活動しています。

設立当時、若手会員が中心となって名称やロゴ、キャッチフレーズをつくりあげた。
オレンジ色のシンボルカラーは目を引くため、集合やガイドの際にも役立っている

ガイドの数だけ楽しみ方がある

 「歩かんね太宰府」最大の特徴は、自由な運営形式。団体のルールはありますが、コースの設定や解説内容は会員が自由に企画、それぞれの企画者が各コースの「世話人」になり、ガイド中の総括を行います。面白いのはコースが同じでも世話人が変われば全く違った印象になるところ。世話人が心を込めて語る解説が好評でファンもつき、リピーターも多いです。3時間で史跡をめぐる定番コースから、8時間かけて24キロを歩く長距離コース、地元アーティストと巡る食事付きの「ぷち旅太宰府」など、現代的で多彩なコースが毎回立案されています。また、企画やガイド、サポーターに地元の大学生たちが関わることもあります。

「経験・体験」「食事」「交流会」を基調とし、
知られざる太宰府の魅力を発信する「ぷち旅太宰府」

まもなく秋コースの参加者募集開始

 自分たちの知識を深めながら参加者にまちの魅力を伝えることが一番の喜び。コロナ禍以降ネット申し込みを導入し、遠方からの参加も増えました。また5人以上はグループ・団体扱いとし、リクエストに応じたガイドを行うなど柔軟に対応しています。

 参加者は20代から90代までと、とても幅が広いです。参加してくれる人々が、ひとつでも多くまちの魅力に気づいてくれることが、何よりの励みとなっています。

 健康づくりにも効果的な「歩かんね太宰府」のまち歩きツアーにぜひ一度参加してみてください。

9月1日から、秋(9月~11月)の参加者募集を開始します。
この機会にぜひ一度参加して、まちのディープな魅力に触れてみてください。さらに、私たちと一緒に活動してくださる会員も大歓迎です。

〈 問い合わせ 〉
NPO法人 歩かんね太宰府
太宰府市NPO・ボランティア支援センター「うめさろん」内
(福岡県太宰府市五条3-1-1)
☎/080-6446-3905
 /092-918-3644