こうねまーゆ本舗 有限会社メイン

代表取締役社長 田中 寛容さん

今回のインタビュー

田中 寛容さん

宝満山の麓、竈門神社近くで生まれ育つ。四季の自然と共にくらし、“添加物”になじみが薄く、「自分の中での良いもの」を人様にも届けたい!との思いで製品を生み出している。来る日々を磨き、さらに良い商品作りに励む。社訓は〈生き生きとした健康な肌が人を幸福にする〉。

幅広い年代の方に肌なじみのよいピュアオイル

 有限会社メインは、国内産の馬のたてがみの下の部位“こうね”のみから抽出したピュアオイルに特化した馬油を製造・販売しています。

 こうね馬油は必須脂肪酸のαリノレン酸が多く、パルミトレイン酸やオレイン酸、リノール酸などの不飽和脂肪酸を含み、より肌になじみやすい特長があります。顔や手足はもちろん、全身の肌や髪などの保湿ケアに、幅広い年代の方にそのまま使えます。ほかにも、こうね馬油を利用したクレンジングオイルや石鹸、リンスのいらないシャンプーなどにも商品展開し、山口地域のショウガなど地元の農産物を使った「たべる馬油ドレッシング」など、こうね馬油の魅力を活かした製品を開発しています。

丁寧に丁寧に良い素材だけをムダなく製品化

 創業は1984年、1991年から会社組織となり、40年こうね馬油一筋で製造しています。

 創業のきっかけは先代が動物に携わる仕事をしていた折、馬油が動物の皮膚病の治療に効果があると知ったことです。中でもこうねは、成分が他とは違って優れていると聞いたことから始まりました。創業当初は自宅の羽釜で脂を煮出していたこともあります。

 こうねはスジ張った肉のためとても固く、左右に取手のついた包丁で切り分けるのですが、かなりの力作業になります。5㎝程度に細分化したら、ミンチ機にかけたのち、専用の窯で煮込んで脂を抽出します。

 脂の絞りカスは、肥料「アグリホースA」として販売していて好評です。植物の成育がとても良く、ある農家さんから、通常3ヶ月で収穫する野菜が2ヶ月で収穫できたという話もお聞きしました。また、材料には脂の抽出には必要のないお肉がついてきますので、切り分けたお肉を利用し「薬膳うまスープ」を作り、ムダのないように努めています。

肌幸福(はだしあわせ)はこうねの願い

 商品は、「ゆめ畑筑紫野店」、「二日の市」(次回は2月2日(金)10時〜15時)、毎月15日の西鉄桜台駅で開かれる「買援隊」のほか、観月会など地域のイベントで販売し、地元価格にて購入いただけます。また、B級品が出ることもあるので、いつでものぞいてみてください。

 こうしたイベントなどで、「待ってたよ!」と地域の方にお声をかけていただくのは、とても嬉しいことで、励みになります。

 これまで「自分の目で見て確かなものを」と自社で製造してきました。今後もスタッフと仲良く、「肌幸福はこうねの願い」を理念に、身の丈に合った仕事を続けてまいります。

田中寛容さんが書いたフトマニ図。龍の異字体が100種類で、1,000文字書かれている
北海道の馬を描いた絵。馬に縁があることから社内に飾られている

こうね脂一筋40年使えば分かる、肌なじみのよさ

こうね100%のピュアオイルから、クレンジングオイル、石鹸、シャンプー、リップクリームなどさまざまに展開される製品。そのほとんどが天然由来で、肌や体に優しいことが基本になっている。

抽出された油が詰められた一斗缶がズラリ
抽出に使用する窯。工場内には創業当時から大切に使い続けられている機器も多い
緑に囲まれ、落ち着いたたたずまいの工場
新商品のカラー どれが好き?
希少な部位こうねから抽出される脂。この後、精製され、さまざまな製品に展開される。精製されるともっと透明感が出る

読者アンケート&プレゼント 好きな瓶の色を投票して、オイルを当てよう!

下のボタンにアクセスして緑、茶、青の中から、好きな瓶の色を投票してください。回答いただいた方の中から抽選で10名様に、新商品「こうねプレミアムオイル」(約1ヶ月分、15ml、2,000円相当)をプレゼント。

投票期限:2024年2月18日(日)

「こうねプレミアムオイル」

馬の鬣(こうね)部分、古くから沖縄の防風林として用いられているテリハボクの実(タマヌ)、エッセンシャルオイルのローズマリー油をブレンドした、希少なオイルです。

有限会社メイン 住/筑紫野市隈191 ☎092-926-0108