オゴオリ☆農ガールズ
今回のインタビュー
オゴオリ☆農ガールズ
2019年に発足した小郡市の農業に携わる女性グループ。
メンバーは、米農家の白木嘉代さん、イチゴ農家の白木優さん、養蜂家の横山千加子さん、米農家の松永やすえさん、野菜農家の森山茜さん、お茶農家の島村綾子さん、サトイモ農家の成冨良子さん
結束して、農産物の小郡ブランドを発信
私たち「オゴオリ☆農ガールズ」は、小郡市で農業に携わる女性グループ。メンバーには米農家、野菜農家、イチゴ農家、お茶農家、養蜂家など、さまざまな農業生産者がいて、女性ならではの視点で農産物を使った特産品開発などを行っています。特産品はふるさと納税の返礼品にもなっています。
結成のきっかけは、2018年に大阪で行われた女性農業者のコミュニティーリーダー育成塾にメンバーの白木嘉代さんと白木優さんが参加したこと。それまで個別に活動していた知人たちに声をかけ、市の地域おこし協力隊の後押しも得て、2019年にグループとしての活動を始めました。
小郡は農業が盛んな土地ですが周辺の浮羽や田主丸などに比べるとブランド力が弱いという課題を皆が感じていました。「せっかく集まっているのだから一緒に何かをしたい」という思いから現在の活動に至りました。
モットーは「楽しくやれればいい」。
農業は辛いというイメージがありますが、私たちは楽しく農業をして、よく笑いよく飲みよく遊んで、人生を謳歌しています。
自由に活動できるのも「オゴオリ☆農ガールズ」のいいところで、アイデア出しや農業についての話し合いの場でも子育てや人生相談になることもあり、いつも笑い声にあふれています。突然、メンバー以外のゲストが参加し、異業種交流になることも。
また、他の地域の女性農業者グループとの交流や農業視察の研修も行っています。お互いに情報共有しながら刺激し合える関係です。
ミツバチの激減が全国的に深刻な問題に
この活動に先んじて、荒巻養蜂場の横山さんは、「れんげいっぱいプロジェクト」を行っていました。人気のレンゲのハチミツが1、2カ月で売り切れてしまうことから、レンゲがもっとあれば、より多くのお客様に提供できると考え、協力してもらえる農家にレンゲの種を配って植えてもらいました。
しかし近年、農薬の影響でミツバチの数が激減。ミツバチがいなくなれば受粉ができず、野菜や果物の収穫が減り、食糧難にもつながります。今は全国的にも養蜂家の存続が危ぶまれるほど深刻な問題となっています。
このような農業をめぐる問題についても「オゴオリ☆農ガールズ」は発信を行っています。
私たちから皆さんへお伝えしたいのは、「生産者の顔が見える食べ物を選んで食べてほしい」ということ。人の身体を作るのは食。そして食は毎日のことだからこそ、大切にしていただきたいのです。
オゴオリ☆農ガールズたちの生産品はココ「ハニーベル」で買えます!
ハニーベル株式会社(荒巻養蜂場)
住/福岡県小郡市平方28番地
☎/0942-72-8837
営/10:00〜17:0
休/毎週月・日・祝日
「れんげいっぱいプロジェクト」を主導し、花からハチミツを採るだけでなく、景観面や栄養豊富な肥料(緑肥)としても活用。
協力農家で獲れたお米は、七夕の里・小郡にちなみ、低農薬米「恋華米(れんげまい)」と名付けて販売されている。
「オゴオリ☆農ガールズ」の製品(後列左から時計回り)
有機栽培の米から作る「恋する甘酒(赤米・米)」、昔ながらのレンゲを肥料に栽培された「恋華米」、有機栽培米や大豆を原料にした「たるみ農園」の米酢と米味噌、あらまき養蜂場のレンゲともちの木のハチミツセット「恋するはちみつ(織姫彦星)」、「白木のいちご しあわせもん」のイチゴソース