食欲の秋、筑紫野の街で愛される2店を訪ねて【グルメマップ〜筑紫野編〜先取り紹介】

 食欲の秋、おいしいお店を探しに出かけてみませんか? 本記事では、2026年10月1日(木)〜11月30日(月)に開催する「グルメマップ〜筑紫野編〜」から、チョコレート専門店の「アトリエグラム・カカオ」とベーカリーの「nanapain(ナナパン)」をご紹介します。

彩り豊かなチョコレートとスイーツを紡ぎ出す「アトリエグラム・カカオ」

JR原田駅前にある「アトリエグラム・カカオ」のシックな外観
JR原田駅前にあるシックな色合いのショップ。落ち着いた雰囲気ながらサイドの窓から光も入り、美術館のよう

 筑紫野市のJR原田駅前にあるチョコレート専門店の「アトリエグラム・カカオ」は、約30種類のボンボンショコラを中心にチョコレートケーキなども手がけるお店です。

 お菓子を作るときに大切にしているのは、「味、香り、食感のバランス」と語る店主の松尾祐貴さん。福岡市博多区の洋菓子専門店「チョコレートショップ」で修行を積んだ後、2017年に「アトリエグラム・カカオ」を開業し、2022年に現在の場所に移転しました。

「アトリエグラム・カカオ」のカラフルで色鮮やかなボンボンショコラ
自然の鮮やかな色合いに惹かれるという松尾さんが手がけるお菓子は、カラフルでビビッドで思わず見惚れてしまう美しさ

 パッと見てその彩りの豊かさや美しさに目を奪われますが、「食べたときに味のメリハリが感じられるか、材料をどう組み合わせればおいしいと感じてもらえるかなど、かなり丁寧に考えています」と教えてくれました。

お客様の声とともに、チョコレート専門店へ

「アトリエグラム・カカオ」店主の松尾祐貴さん
ご夫妻で製造に携わり、自分たちにしか出せない色や味わい、目の前のお客様や地域への貢献を大切にしているそう

 今でこそ、チョコレートを目当てに訪れる人の多い「アトリエグラム・カカオ」ですが、開店当時は、地域の方に親しんでもらおうとロールケーキやショートケーキなど、日常に寄り添う洋菓子を多く用意していました。

 その中に、店主らしさがにじみ出る個性豊かなお菓子やチョコレートも並べていたそうです。すると時を経るごとに、そうした松尾さんの個性が光るチョコレートやスイーツを求めるお客様が増えていったといいます。

 その声に応える形で、もともと得意だったチョコレートを主役に。やがて、お客様から『チョコレートのお店』として支持されるようになったそうです。これまでを振り返り、「お客様に育ててもらった」と感謝を述べる松尾さん。

移転後の店名「アトリエグラム・カカオ」には、スプーン1杯の数(g)グラムからでも大きな幸せを作り出すアトリエに、という思いが込められている

 移転を考えた際には、規模拡大や店舗展開も頭をよぎったそうですが、修行先「チョコレートショップ」の佐野隆社長から「君にしかできないこと、作れないものがあるからそれを強みにしたお店にしなさい」と言われたことも後押しに。改めてとにかく自分らしいお菓子作りにより一層情熱を注ぐ決意をしたそうです。

「アトリエグラム・カカオ」の看板チョコレートケーキ「シリウス」
お店を代表するチョコレートケーキ「シリウス」。ヘーゼルナッツとミルクチョコレートの層の上に、黒く輝くビターチョコレートのムース

 開店以来、特別で看板ともいえる、真ん丸のチョコレートケーキ「シリウス」も、お客様とともに歴史を重ねてきました。オープン当時に販売していましたが、店の場所を移転した際に一旦販売を終了。しかし、復活を望む声が多く寄せられ、再び店頭に並ぶことに。今も変わらず、お客様から愛され続けています。

「アトリエグラム・カカオ」の秋の人気商品「和栗のモンブラン」

 秋には、毎年人気の「和栗のモンブラン」も登場します。熊本県産の和栗にフランス産マロンクリームを少し加えて深みを出し、バターと牛乳だけで炊いたクリームで素材の味を引き立てた、滑らかで和栗の風味が生きる一品です。

原点は、地元・原田への思い

 松尾さんが生まれ育ったのは筑紫野市の原田。小学生の頃には、友達と一緒に原田駅前にあった駄菓子屋さんに通うのが楽しみで、お菓子を食べながら、近くで遊んでいたそうです。子どもの頃から親しんだその駅前で、今は自分がお店を営んでいることに縁を感じ、嬉しく思うと話します。近年は、地元の企業からハレの日の特別なスイーツをオーダーされることも増えたそう。

 「地元の原田でお店を開きたいという思いは、独立する前からありました。これからもこの場所で、自分らしいお菓子を作っていきたいと考えています。目指しているのは、街の人に自慢してもらえるお店。ここにしかない店、ここにしかないお菓子として紹介してもらえるような存在になれるよう、これからも励んでいきます」

毎日の食卓から週末のご褒美パンまでそろう「nanapain(ナナパン)」

水色の扉が印象的な「nanapain(ナナパン)」の外観
ご夫妻が好きな色である水色の扉が印象的な外観

 店主・江藤さんご夫妻が筑紫野でお店を始めたのは、2008年のことです。当時はまだお子さんが小さく、「子どもと過ごす時間も大切にしたい」という思いからご夫妻で一緒にお店を営む道を選びました。お店の場所を決める際には、ご実家の近くであることも理由の一つになり、2015年には、住まいを兼ねた現在の店舗へ移転しました。

 オープン当初、周辺は閑散としていたそうですが、数年のうちに大きな道路が通り、住宅が増え、街の様子も変化していきました。お店を訪れる人も増え、毎日のパンを買いに来るご近所さんから、休日のドライブで初めて立ち寄る人もいます。移転から数年経った後も、以前のお店を知るお客様がわざわざ今の店舗を探して訪ねて来てくれることも珍しくありません。

毎日の食卓に寄り添う品揃えと素材へのこだわり

「nanapain(ナナパン)」の店頭に並ぶハード系からおやつ系まで多彩なパン
店頭には、ハード系のパンから、子どもに人気のおやつ系のパンまで種類が豊富

 店頭に並ぶのは、食パンやバゲットなどの食事系から、惣菜系、スイーツ系まで、約60種類のラインナップ。ホテルベーカリーでの修行経験を持つご主人はハード系や食卓の真ん中にあるような王道のパンを、パティスリーでスイーツを作っていたこともある奥様は甘いパンやおやつ系のパンを得意とし、それぞれの強みを生かして幅広い種類のパンを作っています。平日は食パンを多め、週末はおやつに好まれる商品を多めにするなど、お客様の顔ぶれに合わせて、用意するパンの内容も考えているそうです。

 自分たちが作ったパンを毎日のように食べてくれるお客様も多いからこそ、国産の素材を取り入れるなど、素材選びも大切にしています。パンの生地だけでなく、クリームやサンドイッチに挟む具材など、手作りできるものはできるだけ手作りすることもご夫妻が心がけていることの一つです。地元の人の日常に寄り添うことが、江藤さんご夫妻のパン作りにおける一貫した姿勢です。

子どもたちにとっても、身近な場所に

パン選びが楽しくなる「nanapain(ナナパン)」の店内の様子
選ぶ時間も楽しめるようにパンの種類や店内の装飾など随所に江藤さんご夫妻からお客様への思いが見える

 製造から接客までご夫妻で行います。種類が多く迷うお客様も多いので、店頭ではお客様の様子を見ながら声をかけ、パン選びをお手伝いすることもあるそう。ご自身も子育てをしながらお店を営んできたご夫妻は、子どもたちが気軽に立ち寄れるお店作りも大切にしています。

「nanapain(ナナパン)」で子どもに人気の「はりねずみ」パンと「ミニメロンパン」
子どもたちに人気の可愛らしいシルエットの「はりねずみ」は、中にチョコレートチップがたっぷり!手前の「ミニメロンパン」は、100円以下という優しい価格設定

 親子でお買い物に来てお子さんが待合スペースの絵本を読みながら待ったり、小学生の放課後や夏休みには子ども同士でパンを買いに来たりと、子どもたちにとっても気軽に立ち寄れてホッとできる身近な場所になっているようです。

 お店のメニューには、子どもが小腹が空いた時に一人でお小遣いでも買えるようにと、100円以下のミニサイズのメロンパンがあるなど、うれしい心配りが垣間見えます。

 近隣の小学校からの社会科見学で、数人の子どもたちを受け入れることもあります。カレーパンを揚げる様子を見学してもらったところ、後日、見学した子どもたち全員が、それぞれのご家族と一緒にまたカレーパンを買いに来てくれて見学のときに話したことなどを、親御さんに胸を張って伝えていたそうです。子ども達から「これからもおいしいパンをつくってください」などと綴られた手紙をもらうこともあるそうで、そのひとつひとつが、江藤さんご夫妻にとって励みにもなっているといいます。

 「毎日食べるものだから、おいしさはもちろん、飽きのこない味であることを大切にしています。それに加えて、選ぶときのわくわく感や、店内でパンとコーヒーを味わいながらホッとするひとときも、一緒にお届けできたら。そんな体験や気持ちの部分も含めて、街の人たちの楽しみになれるよう、心を込めて作っています」と江藤さんご夫妻。

	外側がザクザク食感の「nanapain(ナナパン)」のカレーパン
カレーパンの外側がザクザクした印象なのは、自家製の小麦粉を揚げて食感を出しているから

 「ご近所の人に愛されるのはもちろんですが、遠くから筑紫野に遊びに来た人や、どこかからどこかに行く途中で通る方々にも、筑紫野に来たらここに寄ろうかなと思ってもらえるようなお店を目指しています」。

「グルメマップ〜筑紫野編〜」でお気に入りのお店に出会おう!

 筑紫野はおいしくて魅力的なお店がたくさんあるエリアです。今回の2店舗はもちろん、まだ見ぬ筑紫野エリアのおいしいお店を探しに「グルメマップ」をのぞいてみませんか。

 2026年10月1日(木)から11月30日(月)まで、筑紫野エリアに特化した「グルメマップ〜筑紫野編〜」を開催します。筑紫ガス公式LINEに友だち登録をすると、対象店舗で使えるお得なクーポンを利用できるほか、対象店舗を巡るデジタルスタンプラリーにも参加できます。

 「グルメマップ〜筑紫野編〜」では、今回ご紹介した2店舗以外にも、さらに多くのお店やスポットをご紹介しています。ぜひ特設サイトやデジタルマップをチェックして、筑紫野エリアのグルメ巡りを楽しんでみてくださいね。



2店舗の店主のお気に入り「グルメマップ〜筑紫野編〜」

「アトリエグラム・カカオ」
松尾さん

ベーカリー「とこぱん」さん
材料にこだわってあるので、どれも美味しい!
とこぱんのInstagramはこちら

「nanapain」
江藤さん

焼き菓子工房「混ぜると焼く」さん
カヌレがお気に入り。丁寧に作っていらっしゃってお店も素敵!
混ぜると焼くのInstagramはこちら




<SHOP DATA>

◆アトリエグラム・カカオ

住所/福岡県筑紫野市原田6丁目5-1
電話/092-408-4466
営業時間/10:00〜19:00 ※水・土・日曜日・祝日は〜18:00
定休日/毎週木曜、水曜不定休
公式サイト/https://ateliergcacao.com/




◆nanapain(ナナパン)

住所/福岡県筑紫野市筑紫1578
電話/092-985-7126
営業時間/9:00〜18:00
定休日/日曜、月曜


















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